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笑の大学は盗作?レビューとあらすじ紹介、感想と評価!

笑の大学~どんな映画?ストーリー概要今では映画監督としても有名な三谷幸喜の原作・脚本を務めた作品。 本作はラジオドラマ版、舞台版、映画版と3つのバージョンが存在...

2016年7月7日

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笑の大学は盗作?レビューとあらすじ紹介、感想と評価!

笑の大学~どんな映画?ストーリー概要

今では映画監督としても有名な三谷幸喜の原作・脚本を務めた作品。
本作はラジオドラマ版、舞台版、映画版と3つのバージョンが存在しています。
1994年にNHK-FMのラジオドラマとして書き下ろし、1996年には二人芝居として舞台化、2004年に映画化される事となりました。
ストーリーは各バージョンともに共通であるが、三谷幸喜は役者に合わせて書き直しています。

日本が戦争へと突き進んでいた昭和15年。
国民の戦意高揚の妨げになると様々な娯楽が取締りの対象となっていた時代で、演劇もまた台本の段階で厳しい検閲を受けていた。
警視庁の取調室では二人の男が新作喜劇を巡って熱い火花を散らしていた。 一度も笑った事がない厳格な検閲官の向坂睦男。相対する笑いに命をかける劇団“笑の大学”の座付作家である椿一。
向坂は台本から“笑い”を排除しようと椿に無理難題を突き付けるが、上演の許可をもらう為にその要求を聞きながら椿は“笑い”をなんとか残そうと苦悩する。

笑の大学の出演者や役柄の解説

・向坂睦男(演:役所広司)
警視庁保安課検閲係。一度も心の底から笑った事がなく、冗談も一切言わない厳格な男。
1ヶ月前までは満州で思想統制をしており、反日思想の取締りをしていた。
演劇について興味を持たず、容赦なく台本を切り捨てていく非情な人物である。
しかし、椿一との連日に渡る検閲による助言で徐々に“笑い”を理解していきます。

・椿一(演:稲垣吾郎)
劇団“笑の大学”の座付作家。二ヶ月後に控える舞台の為に台本の許可を求める。
最初の頃は舞台装置の背景を塗る仕事をしていたが、いつの間にか座付作家になっていた。
無理難題を突き付けられる向坂に諦めず、何度も台本を書き直す事でより洗練されていく。
それは同時に椿の潜在能力を引き出す事となり、いつしか向坂と妙な友情を育む。

笑の大学のストーリー、展開

昭和15年。日本は戦争が激化し、時代は戦意高揚の為に国は様々なメディアに制限をかけていた。それは国民の娯楽である舞台演技にまで及び、上演前には警察からの検閲を受けなければならなかった。
警視庁保安課検閲係の向坂は非常に真面目で堅物、一度も心の底から笑った事がない男。彼は厳しい判断を下して多くの劇団の台本を却下してきた。
向坂は笑いに対して一切の興味がなく、戦争で国民が一致団結する時に笑いを求める喜劇は不謹慎と考えていた。その為、向坂は喜劇の上演を中止に持ち込む前提で検閲をしていた。
そんな向坂の元に“笑の大学”の座付作家である椿一という男がやって来る。
初日はシェークスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』のもじり(パロディー)である『ジュリオとロミエット』というタイトルの台本を中止にするべく、向坂は外国の設定を日本に変えるように要求する。
二日目、椿は設定を日本に改め、タイトルを『貫一とお宮』に変更する。これは『金色夜叉』をベースにしていた。指示通りに書き直した椿に対して、向坂は次に「お国の為に」というセリフを三回入れろと要求する。

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三日目、椿はどうしても笑いを求めるばかりに“おくにちゃん”という登場人物がいて、「お国の為に」から「おくにちゃんの為に」と変えていた。当然のように怒る向坂はその場で書き直しを命じられた椿は今度、晩ご飯がすき焼きで「お肉の為に」ともじり、またしても向坂に怒られる。
四日目、警察署長の名前を使った登場シーンを入れろと要求された椿は、チョイ役で警官を登場させる。だが、その設定の甘さに向坂は気に入らず、もっと必然性を求めて椿とともに煮詰める。
上演の中止を目的にした向坂は無理難題を小出しにしていたが、それでも食い下がる椿は要求通りに書き直すばかりか、それ以上に面白い内容へと変化させていた。
六日目、椿の努力が認められ上演許可が下りる。そこで安堵した椿は一緒に作り上げた向坂に対して、笑いを弾圧しようとする国家体制に疑問と批判を口にする。
だが、その国家体制の末端にいる向坂は職務を思い出し、国家反逆罪でもおかしくない椿に対して、「笑い要素をすべて取り除いた脚本にしろ」と今までの苦労をひっくり返す要求をする。
七日目、徹夜して書き直した椿は待ち構える向坂に脚本を渡す。すると、1ページ目から貫一のセリフが名古屋弁に変更され、今までで一番面白い出来になっていた。
向坂は要求を満たしていない為、当然のように上演不可を言い渡し、椿は黙って受け入れる。
何も言わず立ち去ろうとした椿に理由を尋ねた向坂。と、椿は赤紙(召集令状)が届いていて、田舎に帰って軍へ配属する事が決定されていた。
仮に許可が下りたにしても、すでに椿は戦地に赴いて演出ができない為、どっちにしても中止になっていたという。
だが、これまで二人築き上げた最高で完璧な脚本をこのままにするのはもったいないと明言した向坂。国家体制の立場にも関わらず、向坂は「必ず生きて帰って来い」という。この瞬間、向坂は職務以上に笑いを追求した男に感銘を受けた一人の男、一人のファンとして椿を応援し見送ったのであった。

笑の大学の感想

本作は劇中劇というモノを三重に張り巡らされた緻密な物語となっています。
まずは向坂と椿、次に彼らが取りかかる台本、更に台本の物語にあるもう一つの物語。
単純に二人だけの会話劇で展開される物語だが、このような三重の構造でより深く広い世界になっています。
向坂は当初、無理難題を突き止めて台本を却下しようとするが、それでも食い下がる椿の才能に一目を置くようになる。
そこから向坂も台本に入れ込み、物語の不自然な部分を事細かく的確に指摘して、それが結果的に椿の創作意欲を刺激していく。
ここから物語は一気に盛り上がっていくが、この二人のやり取りが非常に面白く、段々と乗っていく向坂の役に入り込む姿は印象的と言えます。
向坂を演じた役所広司はハマリ役であり、一見して真面目で取っ付きにくい男が、検閲を通じて段々と喜劇に興味を持つところが面白い。
その相手をする椿を演じた稲垣吾郎も上手い。無理難題を突き付けられても、それを上回るモノを持ってくる。純粋に笑いを追求して目を輝かせ、その情熱は無理難題を突き付けられても跳ね返していく熱意が伝わります。
本作は単なるコメディ映画ではなく、三谷幸喜自身が持っている喜劇に対する“思い”が込められています。
それまで娯楽を知らなかった堅物な男、素直に自分が持つ笑いのセンスを信じる男、この二人が出会い、本気でぶつかり合って、最後には心を通わせる。
堅物な男は人生観を変え、笑いを作る男は希望を手にする。
ワンシチュエーションコメディの最高峰。これこそが三谷幸喜の真髄と言える作品です。


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あきしげ

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あきしげ

さすらいのフリーウェブライター。主に映画の記事を書いています。様々な世界に連れて行ってもらえる映画は我が人生そのもの。



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