映画感想文のネタバレ民

映画おくりびとのロケ地、キャストやあらすじの感想

おくりびと~どんな映画?ストーリー概要 物語のベースとなるのは1996年に青木新門の著作『納棺夫日記』です。 主演を務めた本木雅弘が原作を読んで感銘を受け、自ら...

2016年4月28日

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映画おくりびとのロケ地、キャストやあらすじの感想

おくりびと~どんな映画?ストーリー概要

 物語のベースとなるのは1996年に青木新門の著作『納棺夫日記』です。
主演を務めた本木雅弘が原作を読んで感銘を受け、自ら青木新門宅を訪れ、映画の許可を得た経緯があります。
ただ、実際に出来上がった脚本には舞台が原作の富山ではなく、山形に変更されていた事や物語の結末の違いにより、原作者の青木新門は映画化を拒否される。
何度も本木雅弘は許可を得ようと訪ねるも許可が下りず、最終的に青木新門から「別の作品としてもらいたい」という条件により、タイトルは『おくりびと』となって映画化する事になりました。
チェロ奏者だった小林大悟だったが、突然の楽団解散により職を失う。
行く当てのなかった大悟は田舎である山形県へ引っ越す。職探しをしていた大悟はたまたま目に入った新聞の求人広告のにあった「旅のお手伝い」という言葉、それに高給などの好条件に惹かれてその日に面接を受ける。
社長の一声で即採用となった大悟は戸惑いながらも納棺師としての仕事を全うしていきます。
奮闘する大悟だったが、周囲の人からは白い目で見られ、妻の美香にも知られて実家に帰られてしまう。
それでも納棺師を続ける大悟の元に美香が戻る。彼女は妊娠しており、子供の為に納棺師の仕事を辞めるように説得されるが、その時、大悟に仕事の電話が入り、馴染みだった銭湯屋を切り盛りしていた親友の母親の納棺依頼。懇切丁寧で心のこもった仕事ぶりに白い目で見ていた周囲は理解し、妻の美香とも仲直りする。
納棺師として一人前となっていた大悟の元に亡き母宛ての電報が届き、その内容は幼い頃に出て行った父親の死を伝えるモノだった。最初は遺体引き取りを拒む大悟であったが、美香の説得により30年ぶりに父親と対面し、彼は自らの手で納棺をするのだった。

おくりびとのロケ地

 原作者・青木新門が難色を示した舞台。
富山県から山形県に変更されたが、ロケーション場所として施設が整っている事で選ばれました。
山形県の長閑な田園風景、季節感のある情景、それにそびえる山々の美しい景観など、死者を扱う納棺師の物語として非常にマッチした舞台になっています。
特に大悟の人生を大きく変えたNKエージェントの事務所は旧割烹小幡で、2009年4月20日から内部が一般公開されています。

おくりびとの出演者や役柄の解説

・小林大悟(演:本木雅弘)
主人公。チェロ奏者として楽団に入るもすぐに解散してしまう。
田舎の山形へ帰ってきた大悟は新たな就職先にNKエージェントを選ぶ。
当初は戸惑う大悟だったが、社長の丁寧な仕事、彼の生き様、それに多くの人から感謝される事に納棺師は素晴らしい仕事だと気づき、例え、周囲が白い目で見ていたとしても、大悟は納棺師という仕事にいつしか誇りを持ち、死者を一番美しい姿で送るという使命を全うする。
原作に感銘を受け、自ら足を運び映画化の許可を取り付けた意気込みが役からも伝わります。
納棺師としての仕事ぶりもさる事ながら、チェロ奏者としての一面、コミカルな演技、それに死者と向かう真摯な姿は本木雅弘が受けた感動をそのまま映像化したと言えるほどの上手さでした。

・小林美香(演:広末涼子)
ヒロイン。大悟に対して、それまで一切何も言わなかったが、納棺師となった彼に断固反対をしていた。
しかし、銭湯のおばちゃんの納棺を行った際、大悟の仕事ぶりを見て、納棺師である大悟を受け入れます。
大物俳優が多く出演する中、アイドル的な女優である広末涼子の演技は悪い意味で一際異彩を放っていました。
死者と向かい合う仕事をする大悟にとって、唯一、生きている実感を得られる重要な役である妻の美香。
ですが、広末涼子では荷が重かったように思えます。どうしても本木雅弘の上手い演技との対比で軽さが目立ってしまっています。この役はもっと深みのある女優の方が良かったかもしれません。

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・佐々木生栄(演:山崎努)
NKエージェントの社長。彼にとって最初の納棺は9年前に死別した妻。
がさつな性格でほとんど直感だけで動く事が多く、大悟の面接時では履歴書を一切見ずに即採用する。
納棺師としての仕事は見ている人を魅了し、事務員の上村や大悟すら惹きつけた技術を持つ。
山崎努の素っ気ない自然体の演技は深みを与え、役に重厚感を与えています。
特に大悟とのシーンでは多くを語らなくても、そこから言葉ではない感情を伝えてくれています。

・上村百合子(演:余貴美子)
NKエージェントの事務員。好きな人を追いかけて帯広に息子を老置いた過去がある。
当初は自分の過去について語らなかったが、大悟の父親がなくなり遺体の引き取りを拒否した姿を見て、彼女は自身の過去と後悔を語って説得する。
決して大きな役ではなかったけど、大悟の背中を押す大事な役目がありました。
演じた余貴美子の必死に訴える姿は後悔と過ち、それに償いを求めるような親としての願いがこもっていました。

・山下ツヤ子(演:吉行和子)
大悟の同級生の母親。亡き夫が遺した「鶴の湯」をたった一人で切り盛りをする。
息子とは銭湯をマンションに替える事でもめていたが、彼女は生きている限り銭湯を潰さないと宣言していた。
しかし、仕事中に倒れそのまま亡くなる。最後まで仕事に徹し信念を曲げなかった。
大悟の納棺師として認めさせる重要な役で、生前の明るさや仕事一筋という性格を吉行和子は巧みに表現しました。

・平田正吉(演:笹野高史)
銭湯に50年も通っていた常連客。仕事は火葬場の職員。
ツヤ子とは友人以上の関係。ツヤ子の火葬を担当し、「また会おう」という言葉を残す。
さすがは名脇役で、そんな人がいても不自然じゃないほど笹野高史のいぶし銀の演技が光ります。

・山下(演:杉本哲太)
大悟の同級生。役所に勤めていて母・ツヤ子とは銭湯をマンションに建て替える事で対立していた。
当初は大悟の仕事に嫌悪感を示していたが、母の納棺を見て考えを改める事になる。
納棺師を軽蔑する代表として上手く立ち回り、最後にみせる母を亡くした息子の悲しみが伝わる演技でした。

おくりびとのストーリー、展開

チェロ奏者として念願だった東京の管弦楽団への入団によりプロの音楽家として活動を始めた小林大悟。
しかし、彼が入団して間もなく楽団が突然解散してしまうと、当てがなかった大悟は妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰る事になる。
就職先を探していた大悟は新聞で見つけた求人広告で「旅のお手伝い」と書かれたNKエージェントという会社を見つける。すっかり広告代理店を思い込んだ大悟は「高給保障」や「実労働時間わずか」などの好条件に惹かれ、すぐに電話をかけ面接を取り付ける。
NKエージェントへやって来ると、事務員の上村百合子に案内され社長を待つ事に。しかし、会社の雰囲気は大悟の想像していたモノと違い、戸惑っている中で社長の佐々木生栄が会社に戻ってくる。
すぐに履歴書を手渡すもぞんざいに扱われ、次には「採用」という信じられない言葉にまたも戸惑う大悟。何より仕事内容が分からない彼に、社長は求人広告の言葉を付け足しながら納棺の仕事だと教える。
当然ながら死者と向かい合う仕事に戸惑っていたが、やはり、高給と社長の押しにより試しでやってみる事になる。

最初の仕事は納棺の解説DVDで遺体役。しかし、何も聞かされていなかった大悟は戸惑いながらもメイクと紙おむつ姿になって、業務用のDVDで遺体役として散々な目に遭ってしまう。
次の仕事も夏の時期での孤独死後二週間経過した高齢女性の腐乱死体の処理を任され、納棺という仕事はどれほどキツイのか身をもって知る事となる。

それでも大悟は少しずつ納棺師として慣れていくが、噂で彼の仕事を知った幼馴染みの銭湯の息子・山下から白い目で見られ、それを知った美香からも辞めるよう懇願される。大悟はその言葉に決断できずにいると、美香はその姿に腹を立てて実家に帰ってしまう。更に別の現場でも納棺師の仕事を卑下されると、ついに大悟は退職を決意する。だが、それを聞いた社長は静かにこの仕事を始めたきっかけや彼が持つ独特の死生観に感銘を受け、思いとどまる。

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多くの現場で経験を積んだ大悟は一人前の納棺師となった頃、実家に帰っていた美香が突然戻る。すると、美香から妊娠を告げられると、納棺師を辞めるように説得をしている時、大悟に仕事の電話が入る。それは銭湯を一人で切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺の依頼であった。山下と妻子の前で大悟はツヤ子の納棺をすると、卑下していた山下は心のこもった丁寧で優しい仕事ぶりを見て感心し、それは同時に美香の理解を得る事になる。

納棺師として順調な日々を過ごしていた大悟だったが、ある日、彼の元に亡き母宛ての電報が届く。
それは子供の時に家庭を捨てて出て行った父・淑希の死を伝えるモノだった。
当初、遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去がある事を告白した事務員の上村百合子に説得される。更に美香の勧めもあって、社長の車を借りて遺体の安置場所に向かった大悟は30年ぶりに対面した父親を自ら納棺を手がけるのであった。

おくりびとの感想

本木雅弘の受けた感動をそのまま映像化していると言えるほど彼の演技が光っています。
最初はチェロ奏者として夢を叶えたと思っていたが、実はそうじゃなく、彼には別の道があった。
納棺師という仕事はほとんどの人が敬遠する。毎日のように死者を触る仕事。悪く言えば、死人で商売をする。だからこそ、他人から白い目で見られる。
それでも本木雅弘が伝えたかった納棺師という仕事の素晴らしさを充分に伝えています。
社長の納棺は見ていても惹きつけられます。遺体を前にして、仕事でありながらも丁寧で心のこもった仕草は茶道などに通じる美しさを感じさせます。
それだけじゃなく、納棺師という仕事はどのようなモノか、簡単でありながら紹介してくれています。
確かに仕事は厳しいが、それ以上に周囲の目が厳しい。特に納棺をする親族から罵声を浴びせられる事もある。
しかし、それ以上に納棺師が達成する仕事で悲しみに暮れる家族が最期に見る故人の美しい姿に感謝される。これによって大悟は納棺師としての仕事を誇りに思うのが分かります。
ストーリーも大悟自身の過去との決着、妻との和解も含まれていて、非常にバランスの良い作品となっている。
海外でも高い評価を受けるのも分かります。海外にも「エンバーミング」があります。しかし、日本はあくまで故人を労る和の心があって、同じような仕事でも中身がまったく違います。 誰にでも訪れる「死」を納棺師の視点から描いた本作は一見の価値があります。


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あきしげ

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あきしげ

さすらいのフリーウェブライター。主に映画の記事を書いています。様々な世界に連れて行ってもらえる映画は我が人生そのもの。



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